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王冠と征服·1/1·2
Photograph of Carcassonne

The place

Carcassonne

カルカス夫人と豚

...一人の女性の知略がシャルルマーニュを退け、街にその名を与えた

9世紀初頭(カロリング朝時代)Carcassonne

9世紀初頭、ヨーロッパで最も強大な君主シャルルマーニュが、巨大な軍勢を引き連れてフランス南部の要塞都市カルカソンヌに押し寄せた。街を治めていたのはバラークというサラセン人の領主だったが、バラークは包囲戦の最中に命を落とした。指揮権は妻に引き継がれた。カルカスという名の貴族の女性だった。

包囲は五年に及んだ。五年だ。シャルルマーニュの忍耐は伝説的で、その軍勢は果てしなく見えた。しかしカルカソンヌの城壁は堅固だった。そしてカルカスは城壁よりもなお強かった。守備兵は一人また一人と倒れていった——飢え、病、矢に。

ついに残ったのは彼女一人だった。たった一人の女性が帝国を相手にしていた。塔から塔へ走り回り、藁人形に鎧を着せて立たせ、自ら弩を放った。城下から見上げるシャルルマーニュの兵士たちの目には、万全の守りが映っていた。まさにカルカスの狙い通りだった。

だが五年目の終わりには食糧が尽きかけていた。カルカスが残りを数えると、豚一頭と穀物一袋だけ。普通の指揮官なら降伏していただろう。カルカスは普通の指揮官ではなかった。

彼女は穀物を全部豚に食べさせて太らせ、その豚を城壁の上から放り投げた。豚はシャルルマーニュの兵士たちの足元に落ちて腹が裂け、中から穀物がこぼれ出た。兵は詐をもって良しとす——カルカスのこの一計は、ヨーロッパ最強の皇帝さえ欺いた。

効果は絶大だった——打ちのめされたのはシャルルマーニュの士気だ。太った豚を捨てる余裕があるなら、城内には何年分もの食糧があるに違いない。五年間の無駄な包囲の末、大帝は撤退を命じた。

軍が引き上げていくと、カルカス夫人は教会の鐘を鳴らさせた。後衛の兵士がその音を聞き、皇帝に駆け寄って報告した。「陛下!カルカス・ソンヌ(Carcas sonne)!」——「カルカスが鐘を鳴らしております!」伝説によれば、こうしてこの街はその名を得た。カルカソンヌ(Carcassonne)と。

この物語はほぼ間違いなく伝説だ——カルカソンヌという名前はシャルルマーニュよりも何世紀も古い。だがこの場所についてひとつの真実を語っている。力だけでは決して落ちなかった要塞、石の壁と同じくらい知恵によって生き延びた街だということを。

物語の教訓

知恵は力に勝る——すべてが終わったように見えるとき、最も強い武器は敵が想像もしない一手だ。

登場人物

カルカス夫人
シャルルマーニュ(カール大帝)
バラーク(サラセン人の領主)

出典

Medieval chronicle "Historia de la Guerre de Navarre"; Languedocian oral tradition; bust of Dame Carcas at Narbonne Gate