エウリュステウス王がヘラクレスに課した十二の難業のうち、五番目は命を奪うためではなく、誇りを砕くために仕組まれた試練だった。エリス王アウゲイアスは、父である太陽神ヘリオスから授かったギリシア最大の牛の群れを持っていた。三千頭の雄牛が巨大な家畜小屋に暮らしていたが、三十年間一度も掃除されたことがなかった。糞は山のように積もり、悪臭は地域全体を覆っていたという。エウリュステウスはヘラクレスにこの小屋をたった一日で掃除しろと命じた。ギリシア最強の英雄を、糞を掻き出す下働きに変えてやろうという魂胆だった。
ヘラクレスはアウゲイアスの前に現れ、取引を持ちかけた。日没までに小屋を掃除できたら、家畜の十分の一をもらう。王は笑って承諾した——そんなことができる人間がいるはずないと確信していたからだ。だがヘラクレスはただの人間ではなかった。シャベルを握る代わりに、二つの大河——アルペイオス川とペネイオス川——の流れを変え、水を直接小屋に通した。激流が建物を駆け抜け、三十年分の汚れを一つの午後で洗い流した。小屋は新築同然に輝き、毒された大地は再び豊かさを取り戻した。
ところがアウゲイアスは、ヘラクレスが腕力ではなく知恵を使ったと知ると、報酬の支払いを拒んだ。「三度目の正直」という言葉があるが、この物語では三度目に訪れたのは幸運ではなく、神の裁きだった。ヘラクレスはその場を去ったが、忘れはしなかった。数年後、十二の難業をすべて成し遂げた彼は軍を率いて戻り、エリスを征服してアウゲイアスを討った。古代ギリシアの詩人ピンダロスの『オリンピア祝勝歌』によれば、まさにこの時、ヘラクレスは父ゼウスを讃えてオリンピック競技会を創設したのだ。
ヘラクレスは自らオリンピアの競技場を測った。片足をもう一方の前に置き、自分の足の長さで六百歩を数えた。ヘラクレスは普通の人間よりはるかに大きかったため、競技場の長さは192.27メートルになった。この距離はやがて「スタディオン」と呼ばれ、今日の「スタジアム」という言葉の由来となった。彼は「アルティス」と呼ばれる聖域の境界を定めてゼウスに捧げ、最初の競技を開催した。ギリシア中から英雄たちを招き、短距離走、レスリング、ボクシング、戦車競走で腕を競わせたのだ。
ヘラクレス自身もその最初の大会であらゆる種目に出場し、古代の旅行家パウサニアスによればすべてに勝利した。彼の超人的な力に太刀打ちできる者はいなかった。しかし彼の最大の功績は競技ではない。彼は北風の彼方に住むとされる伝説の民、ヒュペルボレオイの地へ旅し、聖なる野生のオリーブの木を持ち帰った。それをゼウス神殿の裏に植え、以来この木の枝で「コティノス」が編まれた——オリンピックの勝者の頭に載せられるオリーブの冠だ。
この冠はオリンピアで授けられる唯一の賞であり、ヘラクレス自身が植えた木から作られるがゆえに黄金より尊いとされた。こうしてヘラクレスは屈辱の地を栄光の地に変えた。かつて糞を掻き出した谷は、古代世界で最も神聖な競技場となった。その遺産は千年以上にわたって続いた。オリーブの冠を戴くすべてのオリンピック王者が、ヘラクレスの物語の一片を受け継いでいた——本当の強さとは壊すことではなく、創ることにあるという教えとともに。
